結合エントロピーと条件付きエントロピー
結合エントロピー
結合エントロピーは、2つの確率変数 \(X,Y\) に対して定義され、\(X\) と \(Y\) を同時に知らないときの不確実性を表す量です。
2つの確率変数 \(X,Y\) に対して
とするとき
を \(X\) と \(Y\) の結合エントロピーという。
条件付きエントロピー
2つの確率変数 \(X,Y\) があり、\(X=x\) とわかっているときの \(Y\) のエントロピー
を考えます。 ただし、\(p(y \mid x)=P(Y \mid X=x)\) です。 このエントロピー \(H(Y \mid X=x)\) は \(x\) の値によるため、\(x\) について平均化すると
が得られます。 これを条件付きエントロピーといい、次のように定義されます。
2つの確率変数 \(X,Y\) に対して
とするとき
を \(X\) の元での \(Y\) の条件付きエントロピーという。
例題
曜日に関する事象系を \(A\) 、外食の有無に関する事象系を \(B\) とし
とする。 ある人の外食習慣を調べたところ、次のことがわかった。
- 平日に外食する確率は \(0.1\)
- 平日に外食しない確率は \(0.6\)
- 休日に外食する確率は \(0.2\)
- 休日に外食しない確率は \(0.1\)
このとき、以下の問いに答えよ。
- 結合エントロピー \(H(AB)\) を求めよ。
- 条件付きエントロピー \(H(B|A)\) を求めよ。
- 条件付きエントロピー \(H(A|B)\) を求めよ。
- まず、結合事象系は次のようになります。 \[ AB= \begin{bmatrix} (\text{平日},~\text{外食}) & (\text{平日},~\text{内食}) & (\text{休日},~\text{外食}) & (\text{休日},~\text{内食})\\ 0.1 & 0.6 & 0.2 & 0.1\\ \end{bmatrix} \] よって \[ \begin{align} H(AB)&=-0.1\log_2{0.1}-0.6\log_2{0.6}-0.2\log_2{0.2}-0.1\log_2{0.1}\\ &=1.57~\mathrm{bit} \end{align} \]