ラプラス変換の存在条件
指数 \(\alpha\) 位の関数
区間 \([0,\infty)\) で定義された関数 \(f(t)\) に対して、ある定数 \(M\gt0,\alpha\) が存在して
を満たすとき、\(f(t)\) を指数 \(\alpha\) 位の関数という。
これはグラフを描くとイメージがしやすいと思います。
の絶対値を外すと次のように書けます。
グラフを描くと下図のようになります。
関数 \(y=f(t)\) が2つの曲線 \(y=Me^{\alpha t}\) と \(y=-Me^{\alpha t}\) に挟まれる領域(境界線を含む)に存在するとき、\(f(t)\) を指数 \(\alpha\) 位の関数と呼ぶということです。
ラプラス変換の存在条件
区間 \([0,\infty)\) で定義された関数 \(f(t)\) が、区分的に連続であり、指数 \(\alpha\) 位の関数であるとき、\(\operatorname{Re}s\gt\alpha\) を満たすすべての \(s\) に対して、\(f(t)\) のラプラス変換 \(\mathscr{L}[f(t)](s)\) が存在する。
証明
条件より、\(f(t)\) は指数 \(\alpha\) 位の関数であるから、ある \(M\gt0,\alpha\) が存在して
が成り立つ。 \(s\gt\alpha\) とすると
よって、広義積分 \(\displaystyle\int_0^\infty f(t)e^{-st}dt\) は絶対収束する。 したがって、\(s\gt\alpha\) のとき、\(f(t)\) のラプラス変換
は存在する。