逆行列と正則行列
逆行列と正則行列の定義
\(A\) を \(n\) 次正方行列、\(E\) を \(n\) 次単位行列とするとき
を満たす正方行列 \(X\) が存在するとき、これを \(A\) の逆行列といい
と表す。
正方行列 \(A\) が逆行列 \(A^{-1}\) をもつとき、\(A\) は正則であるといい、そのような行列を正則行列という。
\(n\) 次正方行列 \(A\) に対して、次の3つは同値である。
- \(A\) が正則
- \(\operatorname{rank}A=n\)
- \(\det A\neq0\)
逆行列の性質
\(A,B\) を正則行列とするとき、次が成り立つ。
- \((A^{-1})^{-1}=A\)
- \((AB)^{-1}=B^{-1}A^{-1}\)
- \((A^\top)^{-1}=(A^{-1})^\top\)
2次正方行列の逆行列
2次正方行列
は \(ad-bc\neq0\) のとき、逆行列が存在して
となります。
掃き出し法による逆行列の計算
\(A\) を正則行列とし、\(E\) を \(n\) 次単位行列とする。 行列 \(\begin{bmatrix} A|E\end{bmatrix}\) を行基本変形を用いて \(\begin{bmatrix} E|X\end{bmatrix}\) の形にすると、\(X\) は \(A\) の逆行列 \(A^{-1}\) となる。