離散型確率分布

離散型確率変数

確率質量関数

定義(確率質量関数)

離散型確率変数 \(X\) に対して、次の性質を満たす関数 \(f_X(x)\) を \(X\) の確率質量関数という。

  1. \(f_X(x)=P(X=x) \quad (x\in\mathbb{R}) \)
  2. \(\forall x\in\mathbb{R},~f_X(x)\ge0\)
  3. \(\displaystyle\sum_xf_X(x)=1\)

例題

ある街角のコーヒースタンドでは、次の4種類のコーヒーを販売している。 このお店では、苦味が強いコーヒーはあまり売れず、甘めのコーヒーほど売れやすい傾向がある。 以下に、各コーヒーの種類と苦味の強さ(大きいほど苦味が強い)を示す。

コーヒーの種類苦味の強さ
カフェラテ\(1\)
カプチーノ\(2\)
アメリカーノ\(3\)
エスプレッソ\(4\)

苦味の強さを \(X\) とする。 あるコーヒーが注文される確率は、苦味の強さの逆数に比例するとして、確率質量関数を定数 \(a\) を用いて次のように定めた。

\[ f_X(x)=P(X=x)=\frac{a}{x} \quad (x=1,2,3,4) \]
  1. 定数 \(a\) の値を求めよ。
  2. エスプレッソが注文される確率を求めよ。
  3. カフェラテまたはカプチーノが注文される確率を求めよ。
解答
  1. \(\displaystyle\sum_xf_X(x)=1\) であるから

    \[ \begin{align} &\sum_{x=1}^4\frac{a}{x}=1\\ &\Longleftrightarrow a\sum_{x=1}^4\frac{1}{x}=1\\ &\Longleftrightarrow a\left(\frac{1}{1}+\frac{1}{2}+\frac{1}{3}+\frac{1}{4}\right)=1\\ &\Longleftrightarrow a\cdot\frac{25}{12}=1\\ &\Longleftrightarrow a=\frac{12}{25} \end{align} \]
  2. (1)より \(f_X(x)=\displaystyle\frac{12}{25x}\) である。 求める確率は

    \[ f_X(4)=\frac{12}{25\cdot4}=\frac{3}{25} \]
  3. 求める確率は

    \[ f_X(1)+f_X(2)=\frac{12}{25\cdot1}+\frac{12}{25\cdot2}=\frac{18}{25} \]

離散型確率変数の累積分布関数

離散型確率変数の累積分布関数は次式で表されます。

\[ F_X(x)=P(X\le x)=\sum_{k\le x}f(k) \]

演習問題

問題
解答