バイアスと平均二乗誤差

バイアス

定義(バイアス)

母数 \(\theta\) の推定量 \(T\) に対して

\[ E[T]-\theta \]

バイアス(偏り)という。

バイアスは小さいほうがよく、不偏推定量の場合は \(0\) となります。

平均二乗誤差

定義(平均二乗誤差)

母数 \(\theta\) の推定量 \(T\) に対して

\[ \mathrm{MSE}[T]:=E[(T-\theta)^2] \]

平均二乗誤差(MSE)という。

バイアス-バリアンス分解

平均二乗誤差はバイアスと分散に分解することができます。 \(T\) は確率変数、\(\theta\) は定数であることに注意して

\[ \begin{align} \mathrm{MSE}[T] &=E[(T-\theta)^2]\\ &=E[T^2-2T\theta+\theta^2]\\ &=E[T^2]-2\theta E[T]+\theta^2\\ &=E[T^2]-E[T]^2+E[T]^2-2\theta E[T]+\theta^2\\ &=V[T]+(E[T]-\theta)^2 \end{align} \]

※ 分散の性質 \(V[T]=E[T^2]-E[T]^2\) を用いました。

演習問題

問題
解答